最後の女、最後の恋。 そして人生最後のプロポーズ。



『なぎさ?誤解しないでな?田中さんとなぎさが友達になれたらなって思っ て……』

「なんで?」

心なしか震えてるようにも見える。

田中さんもだんだん落ち込んできた。

「……静、あたし友達なんかいらないって言ったじゃん。なんでそんなことするの!? 静はあたしを苦しめたいの?」

初めてなぎさの怒鳴り声を聞いた。

涙を流しながら怒鳴っている。

でもここで俺が諦めたらきっとなぎさはこの先ずっと一人になる。