最後の女、最後の恋。 そして人生最後のプロポーズ。




「静さん、こんにちは。」

仲良くなっても、田中さんはおとなしかった。

なぎさはおとなしい時もあるけどたまにギャップが面白い。

『よっ。今日は彼女が来るんだ。』

多分あと少しで来る頃だと思う。

「そうなんですか!静さんは彼女さんの事が大好きなんですね!」

自分の事のように嬉しそうに話す田中さん。

『まぁな。今の俺には本当に必要だし、生きる希望だからさ。もう少しで離れなきゃならないけど……』