「大丈夫だから、ほんとに……確かにあの人の言うとおりだもん。あたし彼女らしい事何一つできてないし……あの人の方が静には似合ってるのかな、なんて……」
動け。
動けよ、俺の体……!
無理してでもなぎさに近づいて優しく抱きしめた。
ふらついたけど、なぎさのもとまで歩いていって。
『……っ……なぎさ、あの女に何を言われたかはわからない。でも、なぎさは彼女らしい事できてるよ?こう言う事も、こんな事も。』
出会った頃と同じ、何かに脅えているようななぎさの唇にそっとキスをした。
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