最後の女、最後の恋。 そして人生最後のプロポーズ。




そしてケータイを受け取ると短く文を書き、最後に自分の名前を書いて送信した。

来てくれるかはわからないけど、協力してくれたお姉さんには凄く感謝している。

「じゃあ、私は仕事があるのでこれで失礼します。静さんはあれから妹が初めて心から信頼できた人なんです。妹の事よろしくお願いしますね。」

お姉さんは一礼すると静かに病室から出ていった。

それからしばらくして、廊下の方から小さい足音が聞こえてきた。

その足音が大きくなってくるにつれ、俺の緊張感もマックスに近づいてきた。