最後の女、最後の恋。 そして人生最後のプロポーズ。



『俺、あれからメール何通か送ったんですけど返事が全然なくて……会って謝りたいんですけどどうしたらいんですかね……』

お姉さんはなぎさに似た優しい笑顔で俺にケータイを差し出した。

「なぎさ、言葉には出さないけどずっと静さんのこと考えてますよ。会いたいって。自分のせいだって自分追い詰めてまで、静さんのこと考えてます。よかったら私のケータイからメール打ってください。そうすればきっと大丈夫です。」

俺はお姉さんを信じた。