最後の女、最後の恋。 そして人生最後のプロポーズ。



『はぁっ……はぁっ……』

まだあれから1週間も経ってないのに久しぶりに感じる病院。

緊張と急いで走ってきたから、心臓がバクバクいってる。

「ねえ。」

階段を上ろうとしたら誰かに話しかけられた。

『……!?』

その人はまさにあたしたちがこうなった原因を作りだした人。

できるなら話したくなかった。

会いたくなかった。

でも会ってしまった。

あたしは気を強く持った。