最後の女、最後の恋。 そして人生最後のプロポーズ。


俺の動作を一瞬止めたその女は職員室で、俺らのクラスの担任と話をしていた。



あんな奴いたっけ?なんて考えは全く浮かばず、すぐに転校生なんだと把握した。



その女はさっきの奴とは正反対で、スカートも短くしてないし、髪も黒、化粧も多分していない。



夏なのに長袖のシャツで、少し暗い感じの雰囲気のその女は担任と話している時も笑顔一つ見せなかった。





この日はなぜかその女が気になってしょうがなかった。