ガラッ
そんな音を立てながらドアを開けて中に入る。
理科室?
中に入ろうとするとむわっと熱い空気が押し寄せてきた。
カーテンがしまっているため、薄暗い理科室は独特の雰囲気と匂いがした。
いつの間にか私の手から先生の手は離れて後ろからドアを閉める音が聞こえた。
「…美里」
急に名前を呼ばれてドキッと音を立てた私の心臓。
「こっち、おいで」
広い理科室の端のほうに誘導される。
「せ、先生…?」
一々大人っぽいその仕草に、私は釘付けになる。
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