「な、なんで…先生…」
さっきまでグラウンドに…
「いいから、ちょっと」
「えっ…」
先生、先生だ。
先生は私の手を力強く握った。
私は先生に手を引っ張られてされるがままになっていた。
「先生…他の人に見つかったら…」
生徒の手を握ってるなんて…疑われる。
それに先生…すごくカッコイイし、人気あるし、若いし…
私は不安になって周りをみわたす。
廊下には誰の影もない。
「今の時間なら大丈夫」
先生は振り向いてその綺麗な整った顔で笑った。
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