好き。



とても厄介な感情だ。




私は窓から離れ、ため息をついた。





先生。先生。




付き合ってるのに、遠いんだ。



どうしても、近くになれないんだ。



どんなに努力したって…無駄になってしまうんだ。







もう、嫌だ。


辛いの。


苦しいの…



こんな感情なんて…無くなってしまえば…







「間宮っ」




「えっ……」





九条海斗(クジョウカイト)。


今まさに私の目の前にいる人……