大切な人と、一緒に笑える。 こんなに嬉しい事は無いよ。 2人で堂々と街を歩ける。 手を繋げる。 抱きしめられる。 もうこれだけで、私大満足だもん。 「…美里、今、幸せなんだ?」 「うん、そうだね」 「…これ以上、幸せになってみる?」 「え…っ?」 スッと私の横に居た先生は、私の目の前に来た。 「これ、一応プロポーズのつもりだから」 「…っえ…」 先生はポケットから小さめの箱を取り出した。