大切なモノ


[ 夾也side ]



『うんっ、ありがとう♪』
…そうやって俺ができないことを
簡単にやってしまう篤也。


羨ましいぜ、まったく…


「お前ら本当 仲良いよなぁ」


「うん、だって僕
桃ちゃんのこと大好きだもん♪」


「…///。私もあっくん大好き〜!」


ちょ、俺は除け者かよ?


「おい、俺は?」


「「きょーちゃん大好き〜♪」」


///
「誰だぁ、きょーちゃんって
言ったのはぁ?」


思わず赤くなった顔を隠すために
とっさに悪態をついた。


「「きょーちゃん、怖いよ?」」


そう言って笑いころげている2人。


そんな2人を見ているうちに
いつのまにか俺も笑っていた。