大切なモノ


そして急いできょーちゃん家に
向かったあたし達。


まぁ…急ぐっていっても
お隣さんなんだけどね?笑


あたし達が着いた頃には
準備はもう終わっていた。


ピンポーン


チャイムを鳴らすと
きょーちゃんが出てきた。


「入って」


……そっけないなぁ。
あたし何かしでかしたかなぁ?


「…風邪ひくぞ?」


気づくととっくに
あっくんは料理のもとに。


「ほら…」


きょーちゃんはそう言って
あたしの頭をなでてくれた。


「これ…きょーちゃんの癖だよね?
頭なでるの…」


小さい頃からこの手が好きだった。


いつのまにかあたしの手より
全然大きくなったきょーちゃんの手。


すごく安心する…。