『聞くよ』


はっきりとあたしは答えた。


『…わかった』


なんで彼は複雑そうな顔をするの?


安心したような、でも悲しげで、そして…影がある表情をするの?


『…この世界には次元が違うもうひとつの世界がある』


とうとう樋村君は話始めた…。


『その世界の名は…





ティアーロウ』