…え、まじですか。





あの後あたしは樋村君と下校。


樋村君が付いて来てっていうから何も言わず付いて来た。


会話はなかった。


なんだか他愛もない会話はする気にならなかった。


腹に本音隠してのほほんとおしゃべりできるほど器用じゃないし。


おしゃべり上手でもないしね。


黙々と歩き続けること10分。


彼の足が止まった。


『着いたよ』


と言われ、彼の背中を見つめながら黙々と歩いていたあたしは顔をあげた。


目の前には…高級そうなマンションが…。


そして思わず冒頭のように言ってしまったということです。