放課後。


今日は部活の定休日だから家に直行のつもり。


バックに教科書やらなんやらを詰め込んでいると


『今日、このあと空いてる?』


耳に心地良い声がした。


顔を上げるとそこには樋村透真がいた。


内心驚きながらも平静を装って


『一応…』


と答えた。


すると彼は


『じゃあ、付き合って?』


と微笑みながら言った。


こないだのこと聞きたいし…。


てか彼もあのことに関係することで何かしらあたしに話したいから声をかけてきたのだろう。


『わかった』


いよいよ謎が解けるのかと、あたしは武者震いした。