「やっ・・・」
私は拒否しようと、拓海さんから離れた。
・・・・・はずが、腰を捕まえられてあっけなく捕まってしまった。
「はなしてっ・・・・」
「鈴さぁ、俺にそんなこと言えるの?」
そう言って
顔を近づけてくる。
「キス・・・・・してもいいの?」
「っ・・・・・・・」
思わず黙り込む私。
さらに、拓海さんはこう言った。
「今は見逃してあげる。でも・・・明日、放課後になったら空き教室に来い。」
その言葉に身震いし、
いやいやと首を振る。
そんな私に、
「こなかったら・・・わかってるだろ?」
ニヤッと笑い
腰を捕まえている手に力を入れた。
何もできない私は
震えながら頷くしかできなかった。