それから生徒会の仕事をして
一通りの仕事は終わったので、先に帰らせてもらうことにした。


「じゃあ、お先に失礼します」

そう言って微笑むと

「おつかれ~」

って、みんなも微笑み返してくれる。


しあわせだな~私。


なんて思って、ニコニコしながら帰っていた私の前に


・・・・・・・・・・・・・・




ひとつの影ができた。




「鈴」


声を聞いた瞬間

体が震えるのがわかった。


見なくてもわかる。


拓海さんだ・・・・・・・。


その影は近づいてきて、私の前で止まる。



そして腕が伸びてきて、


ビクッ

私の頬をなでた。