「・・・もしもし」




「あ、あの・・・あたし新庄です」




「えっ?新庄?これ江坂の携帯だよな」




「か、借りたの。それであの・・・話したいことがあるんだけど今から会えるかな?」




「うん。どこにいる?今から行くから」




「この間一緒に行った公園なんだけど分かる?駅まで行こうか?」




「多分大丈夫。暗くなってきたけど人通りとかある?」




「うん。まだ公園にも子どもいるよ」




「わかった。15分くらいで行くから待ってて」




「ごめんね。ありがとう」




初めて聞く受話器越しの声にドキドキしながら電話を切った。