「それからあの日、全部なっちゃんから聞いて勘違いだったってことに気づいた。そのときに否定すれば良かったのにあたしは勘違いで告白の返事を簡単に断ったことが申し訳なくて何も言えなかった。でも栄のことが好きな気持ちは本当に一度も変わってないよ」




泣きながら話すから全くちゃんと伝わってないかもしれない。


でも栄は黙って聞いてくれた。




「・・・それって俺は無理に忘れなくてもいいってこと?」




「忘れないで。避けないでほしい。一度ちゃんとクラスメートに戻ってくれないかな?」




「えっ?クラスメート?」




「うん。栄もきっとあたしが勘違いで告白を断ったことやっぱりいいとは思えないだろうし一度じっくり考えてほしいんだ。ゆっくり考えてほしい。そのためにちゃんとクラスメートに戻ってほしいんだ」