「あいつはあたしを守るために付き合ってるふりをしてくれてたんだ。あたし結構女の子から嫌がらせされたりしててね。まあファンの妬みなんだけど。だから表面上は自分と付き合ってることにしとけばってずっと一緒にいてくれたの」




「そ、そうなんだ。栄優しいね」





「うん。でもさそれが返ってあゆちゃんを傷つけちゃったね。そんなことしなければ2人はもう・・・」




「違うよ。結局あたしは自分の気持ちすら信じられなかったんだよ」




俯いて膝を抱える。



そうだよ。彼女いるってわかってても諦められなくて少しだけでも2人の時間を共有したかった気持ちですらその時は消えてたんだよ。