お兄ちゃんは妹の主治医

【兄side】

キッチンに行き、昼食作りに取り掛かる。

妃菜が食べていたお菓子の残りを確認してみると、結構な量が減っており、おそらく、妃菜にとっては過剰な塩分・油分摂取となっているだろう。

そうなると、今日は、もう本当に少量の塩分や油しか使えないから、メニューをどうするか…

おそらく、いつも以上に薄味にするしかないが、仕方ないな。

とりあえず、昼はうどんを作ることにした。

妃菜のだしには醤油はほぼ使わずに、かなりの薄味に仕上げ、自分のものには、そのだしに醤油も足し、味付けをした。

妃菜の部屋に行くと、妃菜は寝ていた。

「妃菜、起きて。ごはん出来たよ」

「あっ、お兄ちゃん・・」

「リビング行く前に熱計って、聴診させてね」

「ピピピ…。」

「熱はないね。じゃあ、ちょっと音聴かせてね。」

「はい、オッケー。ちょうど、点滴終わったから、1回外そうね」