【兄side】
甘えん坊の時は扱いやすいんだが、なんとかして原因を探り、不安を取り除いてやらなといけない。
「えーん、えーん…」
妃菜が目を覚ましたようで、部屋から泣き声が聞こえてきた。
側に俺がいないと、不安がるようになった。
「ひーな、起きたの?大丈夫、泣かないよ。お兄ちゃんいるから」
「1人やだー」
「ごめん、ごめん。目覚めたらお兄ちゃんいなくて嫌だったね。もう、来たんだから、そんなに泣かないの。」
抱いて、背中を擦ってやっていると、だんだん落ち着いてきた。
「よし、妃菜!おにいちゃんとちょっとお話しようか」
「ん、なーに?」
「妃菜、お部屋に1人だったら怖い?」
「1人やだ…、こわい…(泣)」
「ほーら、泣かない。そんなに泣いたら苦しくなるよ。最近、泣き虫ちゃんだね」
「お兄ちゃん一緒がいい…。1人やだ」
「うん、お兄ちゃんはずっと妃菜と一緒でしょ?」
「んんん…、いなくなる」
「何言ってるの?お兄ちゃんいなくならないだろ?」
「妃菜が治らないから…、病気いっぱい増えてくから、お兄ちゃん妃菜のこと嫌いになる」
「そんなわけないだろ!それで不安になっちゃった?」
「ん…(涙)」
「そっか、そっか。1人で辛かったな…お兄ちゃんのお膝においで」
隣に座っていた妃菜を俺の膝の上に乗せた。
妃菜が1人でそんな思いを抱えてたなんて気付かなかった。
メンタルケアには気を配っていたつもりだが、日頃の処置や治療が中心となる生活なので、十分に妃菜の気持ちに寄り添ってやれてなかったということに今、気付いた。
甘えん坊の時は扱いやすいんだが、なんとかして原因を探り、不安を取り除いてやらなといけない。
「えーん、えーん…」
妃菜が目を覚ましたようで、部屋から泣き声が聞こえてきた。
側に俺がいないと、不安がるようになった。
「ひーな、起きたの?大丈夫、泣かないよ。お兄ちゃんいるから」
「1人やだー」
「ごめん、ごめん。目覚めたらお兄ちゃんいなくて嫌だったね。もう、来たんだから、そんなに泣かないの。」
抱いて、背中を擦ってやっていると、だんだん落ち着いてきた。
「よし、妃菜!おにいちゃんとちょっとお話しようか」
「ん、なーに?」
「妃菜、お部屋に1人だったら怖い?」
「1人やだ…、こわい…(泣)」
「ほーら、泣かない。そんなに泣いたら苦しくなるよ。最近、泣き虫ちゃんだね」
「お兄ちゃん一緒がいい…。1人やだ」
「うん、お兄ちゃんはずっと妃菜と一緒でしょ?」
「んんん…、いなくなる」
「何言ってるの?お兄ちゃんいなくならないだろ?」
「妃菜が治らないから…、病気いっぱい増えてくから、お兄ちゃん妃菜のこと嫌いになる」
「そんなわけないだろ!それで不安になっちゃった?」
「ん…(涙)」
「そっか、そっか。1人で辛かったな…お兄ちゃんのお膝においで」
隣に座っていた妃菜を俺の膝の上に乗せた。
妃菜が1人でそんな思いを抱えてたなんて気付かなかった。
メンタルケアには気を配っていたつもりだが、日頃の処置や治療が中心となる生活なので、十分に妃菜の気持ちに寄り添ってやれてなかったということに今、気付いた。