【妃菜side】

寝てたら、お兄ちゃんの友達が部屋に来て起こされた。

友1「妃菜ちゃん、起こしてごめんね。ちょっと俺とお話しようか」

「うん、なに?」

友1「俺ね、泌尿器科っていっておしっこの病気とかを扱うのが専門なんだ。妃菜ちゃん、おしっこ自力で出せなくなっちゃったんだってね?」

「うん…」

友1「おしっこの穴に棒入れて、刺激しておしっこ出るようにしてるでしょ?やっぱり恥ずかしいかな?」

「恥ずかしい…おしっこ出るまでの時間長いし、その間ずっと脚開かされて、お股丸見えだし…それに、トイレでおしっこできない…」

友1「そうだね、女の子にとって恥ずかしいとこを長時間見せないといけないもんね。だから、おしっこの処置嫌なのかな?」

「うん、やだ…。すごく恥ずかしいし、処置中も気持ち悪いのに全然やめてくれないし…カテーテルの方が恥ずかしくないし、良いのに、治る可能性なくなるからダメだってお兄ちゃんに言われた」

友1「処置中気持ち悪いの嫌なのに、頑張って耐えてるんだよね。えらいよ。カテーテルは恥ずかしくないし、慣れたら気持ち悪さもないしね…こっちの方が良いよね」

「うん、でもカテーテルしないで、今の処置頑張ってたら、いつか良くなるかもしれないってお兄ちゃん言ってた。治って普通にトイレで出来るようになりたいの」

友1「そっか!治りたいもんね!お兄ちゃんのこと信じて頑張ってるんだよね」

「うん、お兄ちゃん嘘つかないから。でも恥ずかしいから嫌なの…」

友1「俺はおしっこの病気が専門だから、妃菜ちゃんみたいな若い女の子の患者さんも何人か診てきたけど、みんな恥ずかしいからってカテーテル処置に逃げた子が多かったよ。でも、そのせいで、一生治らない可能性が100パーセントに近くなったんだけどね。」

「カテーテルにしたら、治る可能性ほとんどなくなっちゃうの?」

友1「そうだね、だからお兄ちゃんは絶対にカテーテルにしないんだよ。あいつ、いつも妃菜ちゃんに1番良い方法を考えてるから。この処置は治すためのものって思ったら恥ずかしさ減らないかな?」

「減らない!恥ずかしいものは恥ずかしいよ。でも頑張るの!でも、自分で準備出来ないかも…」