【兄side】

妃菜のことがあるから、学生時代の今でも付き合いのある友達は、時間が合えば家に集まるようになった。

みんなそれぞれの専門の診療科があるが、俺みたいな総合医をしてる友達も多い。

だから、集まれば、妃菜の診察や処置、治療の観察や実際にやってもらったりして、現状や今後の方針について話し合ったりしている。

今日は泌尿器科が専門の友達が来てくれたので、排尿処置について相談しようと思っている。

友2「妃菜ちゃん、わりと元気そうでよかったよ」

「ああ、きょうは比較的落ち着いてるし、午前中に心臓注射と吸入治療おわらせてあるから、もう機嫌も良いんだよ!(笑)」

友2「そういうことか!昼からはされないって分かってるからだな!(笑)」

友1「ところで、妃菜ちゃん排尿障害になったって?」

「ああ、ちょっとこれ見てくれ」

このまえの検査時の画像や数値を見せた。

友1「確かに、慢性的な排尿障害で間違いないな!で、どの方法で排尿させてるんだ?」

「カテーテル留置も考えたんだが、時間はかかっても尿道刺激で何とか出すこと出来てるから、3時間おきに尿道刺激で排尿させるようにしてる」

友1「出来るだけ自然に近い形で排尿させる方が良いから、排尿処置はそれで良いと思うぞ!でも、この処置、妃菜ちゃん嫌がらなかったか?」

「ああ…、いまだに毎回嫌がって大変だわ(苦笑)処置中は尿道内の不快感が嫌で愚図るんだけど、処置前は羞恥心が強いみたいで、下着を脱ぐこともだけど、開脚することを嫌がって…」

友1「そうだろうな…1番多感な年頃の女の子は普段でもデリケートなのに、下着脱いで、大股開かされて、尿道に棒を挿入される訳だから、恥ずかしいし、嫌がって当然だろうな(苦笑)」

友2「そのうえ、排尿させられる訳だろ?嫌に決まってるよな…」

「そりゃそうだけど、必要な処置だし、やらないわけいかないだろ!」