【兄side】

毎回、頑張って耐えてくれているものの、処置中は当たり前のことだが、処置前の嫌がり様、抵抗度合いが強い。

処置する度に、鬼だの嫌いだの来るな、あっち行って、と様々なことを言われるが、そんなことを気にしてては医者の仕事は務まらない。

「鬼じゃないでしょ?(笑)お兄ちゃんが優しくやってあげるから。危ないから動かないよ」

固定してるので脚はほとんど動かせないから、腰を片手で抑えながら、消毒して尿道に棒を挿入する。

「やーだ、抜いて」

「まだだよー、今始めたばっかりでしょ。我慢しようね」

「やー、気持ち悪いのーー!」

「気持ち悪いな、おしっこ出るまで、もうちょっと頑張ろうな」

尿を出すのが目的なので、早く終われるよう、より排尿を促すために尿道内の刺激をつよくしたら、気持ち悪さが増したようで、

「やー、やめて…」と言って、手が股に向かって伸びてきた。

「妃菜!ダメだよ、手戻して!!」

毎回1度は、股に手を伸ばし、抜こうとするのだが、その度に注意すると一応は素直に手を戻してくれる。

初めの頃は注意しても、戻さずに抜こうとするので、手も固定することもよくあったが、最近はようやく言うことを聞いてくれるようになったので助かる。固定ばかりするのは俺としても嫌だから。

「お兄ちゃん、気持ち悪い…」

「手戻せてえらいね。気持ち悪いなあ。でも、頑張れてるよ。もうちょっとだよ」

尿道内の手に伝わってくる感覚が少し変わり、あと少しで尿が出てきそうなので、もう少し刺激を強めると、もっと不快感が強くなったようで、妃菜は不快感から逃げるように腰をモゾモゾ動かし、より愚図り始めた。

「やー、やー、もう終わり」

「嫌だねー、おしっこ出たら終わろうね」

そう言って宥めてると、ようやく尿が少しずつ出てきたので、棒を抜き、膀胱を押す。

「おしっこ出てたねー!はい、おしまい。よく頑張りました。」

少量だったが、もう出なさそうなので、股を温タオルで拭いてやり、拘束具を外して、下着・ズボンを穿かせてやった。

尿パットを外し、尿量を計測すると、1回分に排尿すべき十分な量が出てなかったので、3時間後の処置ではもう少し長く強く刺激して、十分な量の排尿をさせなければならない。