お兄ちゃんは妹の主治医

【妃菜side】

無理やりチューブをいれられました。

でも、鼻も喉も違和感があってすごく気持ち悪いんです。

何度やっても、何日やってもなれるものじゃありません。

あまりの不快感に耐え切れず、お兄ちゃんが部屋にいない間にチューブを抜いてしまいました。

抜くときも、苦しくて気持ち悪いのですが、ずっと入れてるよりはマシです。

その後、寝てしまっていたのですが、ご飯の時間になりお兄ちゃんが部屋に入ってきて、怒鳴り声で起こされました。

「妃菜!起きろ!!」

「これどういうこと?」

「……」

「勝手に抜いたのか?」

「うん…」

「どうして?それは、やって良いこと?」

「…ダメ…」

「そうだな、絶対にやっちゃダメなことって分かってて、何でやったの?」

「気持ち悪かったんだもん…」

「気持ち悪くても、勝手に抜いていいもんじゃない!」

「ごめんなさい…」

「もう次はないからな!じゃあ、入れ直すぞ」

そう言って、固定され、また無理やり挿入されてしまいました…

「気持ち悪いだろうけど、新しい薬の服用してる間だけ、あと2週間だから、我慢しような」

まだ、あと2週間もチューブ入れられたままのようです…