【兄side】

愚図る妃菜を励ましながら、我慢させていたのだけれど、いつもの我慢時間を2分超え、7分が経過しようとしたその時、

「もうダメ、やだ…(泣)」

お腹に力を入れて、出そうとする妃菜。そろそろ限界のようだが、あと3分は我慢させないといけない。

「泣かないよ。泣くとお腹に力入っちゃて、もっと我慢できなくなるから!あと3分我慢したら、トイレまでだっこですぐ運んでやるからな」

「我慢できないの…」

「出来るよ、朝もできたんだから!あと15秒だから、トイレ行こうか」

妃菜を抱き上げて、トイレに行き、出させてやった。

その後、エコーでお腹を診てみると、これだけ長く我慢させても、まだ便が残っていた。

普段から妃菜にしている浣腸液の濃度は結構濃いめなのに加えて、長時間我慢させているので、妃菜にとっては相当苦痛の時間であるだろう。

拡張治療と、この浣腸を1日数回やり、毎日泣きながらも頑張って耐えてくれた。

そして、検査をしたら狭窄は治っており、これらの治療も終了した。

しかし、妃菜は元から自力排便はできないので、そのための毎朝の直腸診と浣腸は続いた。

残便のことを考慮し、毎朝の浣腸の我慢は10分から短縮はしないことにした。

それを聞いた妃菜はブツブツ文句を言ってくるが、そんなのは気にせず、今朝も10分我慢させる。

「お兄ちゃんってホント鬼だよね。妹がこんなに言ってるのに。本当はお兄ちゃんにお尻みせること自体嫌なんだからね。」

「ハハ、妃菜にとったら鬼かもな!(笑)けど、自分でうんち出来ないんだから諦めて我慢しなさい」

「もう!お兄ちゃん、そんなこと言わないでよ(恥)しかも、はっきりうんちって言わなくてもいいじゃん」

「何を今さら恥ずかしがってんだよ(笑)毎日お兄ちゃんが妃菜のうんち出させてやってるんだろ。そういう文句は自分でうんち出せるようになったらいくらでも聞いてやるよ」

この時はそうからかったけど、年頃になった女の子は普通、兄にお尻を診られるなんて嫌だよな。ましてや、お尻に指を入れられたり、強制的に排便させられ、排泄物を確認されたりなんてなおさら…

妃菜の場合は、そういう気持ちを優先させてやることは出来ないんだ。