【兄side】

妃菜は元々、直腸の疾患のため自力排便が困難であるので、毎朝、直腸診と浣腸で出してやっているのだが、最近、妃菜がお腹な痛みを訴えるようになり、検査をしたところ、朝に出しきっているはずの便がまだたくさん残っていたのだ。

その原因は、直腸診の際の指では届かないところからの直腸が狭窄してきていて、朝の浣腸だけでは出しきれてなかった。

妃菜には、きちんと説明し、今日からその治療をすることになっていた。

「妃菜、この間説明したように、今からお尻から器具を入れて、狭くなっちゃってるところを広げていくからね。ちょっと痛いと思うけど、頑張ってね」

直腸の奥まで届くぐらいの長い器具を妃菜の肛門に細いものから順に挿入し、数分放置し、それから器具を回して拡張していくので、かなりの痛みを伴うことになる。それを30分ぐらい行う。

「ん、痛い、痛いよー」

まだ、一番細いものなのに痛がって嫌がる妃菜。

「ちょっと痛いかな?次はもう少し太いの入れるからね。我慢だよ」

「いやー、いたーい、抜いてー」

「さっきよりは痛くなったね。でも、まだ抜かないよ」

「グリグリやだー、やめてー」と言って、お尻に手をやり器具を抜こうとした妃菜に…

「こら、抜こうとしない!手戻して!ちゃんと我慢できないといつまでたっても終わらないよ」

「ぐりぐり痛いー、やなのー、バカ」

「はーい、もう終わり。痛かったね」

「痛かった…、もうやらない」

「これは昼と夜にやるから、今日はまたよるにやるよ。もっと太いのを入れられるようになるまで頑張ろうね」

「やだ…、やだよ…」

「やだじゃないの、このままだとずっとお腹いたいままなんだよ!嫌でしょ?」

「うん、やだ」

「じゃあ、頑張ろう、やるしかないんだから」

大人の指2本分ぐらいが入るぐらいに拡張できるまで、これは続けなければならない。

便も朝の浣腸だけではダメなため、朝に加え、夕方にも浣腸をし、いつもよりも長く我慢させてからトイレに行かさないといけない。