【兄side】
いつもは愚図りだしても、言い聞かせれば、どうにか我慢してくれるのだが、今回は違った。
ストレスが溜まっている妃菜は、ついにキレてしまったみたいだ。
つらいことを強いてはいるが、さすがに「お兄ちゃん、嫌い!」は傷つくぞ…(苦笑)
「妃菜、ちょっと落ち着こう」
息が切れてきた妃菜を、抱き寄せて落ち着かせながら話をした。
「妃菜のこと嫌いなはずないでしょ?妃菜のこと大好きだから、病気を治してあげたくて、厳しくなっちゃうんだよ」
泣き止まない妃菜だが、話を続ける…
「今回のお水の我慢はつらいよね。つらいのはよーく分かるよ。でも、頑張って我慢しないと、妃菜の心臓がとってもしんどいままなんだよ。この1ヶ月、お水の我慢頑張ったら、検査の結果次第だけど、今よりはお水の我慢しなくてよくなるから」
「でも、お兄ちゃん、お水だけじゃなくても我慢ばっかり言う…」
「確かにそうだね。お兄ちゃん、妃菜に我慢させてること多いかもしれないけど、それは妃菜の病気を治すために必要なことだからだよ。治ったら、そんなことで我慢しろなんて言わないよ。だから、それまではお兄ちゃんの言う事聞いてほしい」
「うん…、お兄ちゃん、嫌いなんて言ってごめんなさい。本当は大好きなの…」
「ありがとう。お兄ちゃんも妃菜が大好きだよ。だから、今はお水の我慢頑張ろうね」
食べ物どころか、水すら好きなだけ飲ましてやることが出来ない自分が嫌になる…
今回の水分制限期間中にこんな騒動が多々あったが、なんとか1ヶ月が過ぎ、検査結果が出た。
まだ、完全には元の状態に戻ってないけど、ここまでの厳しい水分制限はしなくてもいいぐらいまでになっていた。
しかし、今後はひと月前まで行っていた緩い水分制限を改め、今回までとはいかないが、ある程度厳しめの水分制限を続けることにした。
「妃菜、これからは昨日までの水分制限よりは緩いけど、今までの水分制限よりは、厳しくなるから、頑張っていこうね」
これからも普通の人のように、好きなだけの水分を好きな時に飲ませてやれない生活が続くけど、いっぱい飲めるようになるその日まで、お兄ちゃんと一緒に頑張ろうな。
いつもは愚図りだしても、言い聞かせれば、どうにか我慢してくれるのだが、今回は違った。
ストレスが溜まっている妃菜は、ついにキレてしまったみたいだ。
つらいことを強いてはいるが、さすがに「お兄ちゃん、嫌い!」は傷つくぞ…(苦笑)
「妃菜、ちょっと落ち着こう」
息が切れてきた妃菜を、抱き寄せて落ち着かせながら話をした。
「妃菜のこと嫌いなはずないでしょ?妃菜のこと大好きだから、病気を治してあげたくて、厳しくなっちゃうんだよ」
泣き止まない妃菜だが、話を続ける…
「今回のお水の我慢はつらいよね。つらいのはよーく分かるよ。でも、頑張って我慢しないと、妃菜の心臓がとってもしんどいままなんだよ。この1ヶ月、お水の我慢頑張ったら、検査の結果次第だけど、今よりはお水の我慢しなくてよくなるから」
「でも、お兄ちゃん、お水だけじゃなくても我慢ばっかり言う…」
「確かにそうだね。お兄ちゃん、妃菜に我慢させてること多いかもしれないけど、それは妃菜の病気を治すために必要なことだからだよ。治ったら、そんなことで我慢しろなんて言わないよ。だから、それまではお兄ちゃんの言う事聞いてほしい」
「うん…、お兄ちゃん、嫌いなんて言ってごめんなさい。本当は大好きなの…」
「ありがとう。お兄ちゃんも妃菜が大好きだよ。だから、今はお水の我慢頑張ろうね」
食べ物どころか、水すら好きなだけ飲ましてやることが出来ない自分が嫌になる…
今回の水分制限期間中にこんな騒動が多々あったが、なんとか1ヶ月が過ぎ、検査結果が出た。
まだ、完全には元の状態に戻ってないけど、ここまでの厳しい水分制限はしなくてもいいぐらいまでになっていた。
しかし、今後はひと月前まで行っていた緩い水分制限を改め、今回までとはいかないが、ある程度厳しめの水分制限を続けることにした。
「妃菜、これからは昨日までの水分制限よりは緩いけど、今までの水分制限よりは、厳しくなるから、頑張っていこうね」
これからも普通の人のように、好きなだけの水分を好きな時に飲ませてやれない生活が続くけど、いっぱい飲めるようになるその日まで、お兄ちゃんと一緒に頑張ろうな。