【兄side】
酷くむせこんでいるため、あまり薬を吸えてない妃菜に、
「妃菜ー!しっかりスー、ハー、息しなさい!苦しいけど、ちゃんと吸わないとダメ!やり直しになっちゃうよ?」
ちょっと厳しく声を掛けたら、苦しい中でも頑張ってちゃんと言うとおりに、薬を吸い始めてくれたことに、胸が熱くなった。
「妃菜-!苦しいね。辛いね。上手に頑張れてるよ。もうちょっと頑張ったら終わるからね。この調子で頑張ろうねー」
必死に頑張っている妃菜に、このように声を掛け続けた。
「妃菜、終わったよ。本当によく頑張ったね。お鼻の栓も外そうね」
頭を撫でながら、吸入器と鼻の栓を外してやり、聴診を行う。
まだ、泣いている妃菜の涙を拭いてやりながら、
「妃菜、えらかったねー。もう泣かなくていいんだよ」
「やり直ししない?(涙)」
「うん、妃菜が頑張ってくれたから1回で済んだよ」
「苦しかった…もう、やりたくない……」
「そうだね。今日はもうやらないよ!また明日、頑張ろうね」
「やだ…、やらない………」
しばらく、ぐずぐず言いながらもウトウトしてきた妃菜をベッドに寝かしつけた。
今日も1日が終わった。
我が家はやはり、普通の兄妹ではなく、一般的な日常でもないが、これが、俺たちの日常なんだ。
妃菜にとっっては、辛いことの多い毎日なのかもしれないけれど、完治する日までは、俺が悪役になってでも、この生活をさせないといけない。
酷くむせこんでいるため、あまり薬を吸えてない妃菜に、
「妃菜ー!しっかりスー、ハー、息しなさい!苦しいけど、ちゃんと吸わないとダメ!やり直しになっちゃうよ?」
ちょっと厳しく声を掛けたら、苦しい中でも頑張ってちゃんと言うとおりに、薬を吸い始めてくれたことに、胸が熱くなった。
「妃菜-!苦しいね。辛いね。上手に頑張れてるよ。もうちょっと頑張ったら終わるからね。この調子で頑張ろうねー」
必死に頑張っている妃菜に、このように声を掛け続けた。
「妃菜、終わったよ。本当によく頑張ったね。お鼻の栓も外そうね」
頭を撫でながら、吸入器と鼻の栓を外してやり、聴診を行う。
まだ、泣いている妃菜の涙を拭いてやりながら、
「妃菜、えらかったねー。もう泣かなくていいんだよ」
「やり直ししない?(涙)」
「うん、妃菜が頑張ってくれたから1回で済んだよ」
「苦しかった…もう、やりたくない……」
「そうだね。今日はもうやらないよ!また明日、頑張ろうね」
「やだ…、やらない………」
しばらく、ぐずぐず言いながらもウトウトしてきた妃菜をベッドに寝かしつけた。
今日も1日が終わった。
我が家はやはり、普通の兄妹ではなく、一般的な日常でもないが、これが、俺たちの日常なんだ。
妃菜にとっっては、辛いことの多い毎日なのかもしれないけれど、完治する日までは、俺が悪役になってでも、この生活をさせないといけない。