【兄side】
妃菜は、痰などの異物があっても自力で吐き出すことが難しく、呼吸困難にも繋がるので、痰が少しでもあれば喉から吸引をして除去しなければならない。
その吸引は喉の奥までカテーテルを挿入するため、咽頭反射が強く出るのに加え、異物と一緒に空気も吸い取られるので、とても苦しい処置になる。
そんな辛い処置を頻繁にしなくてもすむように、妃菜には鼻水が多い日ではないかぎり1日1回の鼻水の吸引処置を行っている。
しかし、この処置は鼻の奥までカテーテルを挿入するため、痛みが生じる。
処置の途中で妃菜がカテーテルを抜こうと手を持ってこないように、ベッドに手を固定して処置するようにしている。
「妃菜、今からお掃除するよ。ちょっとツーンってするけど我慢ね」
カテーテルを入れ始めた途端、妃菜の顔が歪んできた。
痛みを耐えている妃菜だけど、目からは生理的に涙がこぼれ落ちていた。
素早く丁寧に片方の鼻の処置を終え、カテーテルを抜くと、
「痛いの、やだ…。もう終わり…」と妃菜が訴えてきたが、
「ん?反対のお鼻のお掃除したら終わろうね。痛いの嫌だね。でも、妃菜さっき上手に我慢できてたねー!反対のお鼻も頑張って我慢しようね」
そう言って、反対の鼻にカテーテルを挿入し、吸引を始めると、小さく声を出して泣き始めた妃菜を見て、早く終えてやろうと思い、処置に集中して終わらせた。
「妃菜、お鼻のお掃除もう終わり。今日は頑張ったね。お兄ちゃんビックリしたよ。いっぱい泣かないで我慢してたもんね」
「妃菜、泣いちゃったよ」
「うん。少しね。でも、暴れないで頑張って我慢して耐えてたからね。ほんとえらかったよ」
ちょっと前までは、鼻の吸引処置の際にも身体全体で抵抗して、大声で泣き叫んでいたのに、成長したんだな。
まあ、実際、鼻の吸引処置は痛いけれど、泣き叫ぶほどの痛みではないはずだからね(笑)
妃菜は、痰などの異物があっても自力で吐き出すことが難しく、呼吸困難にも繋がるので、痰が少しでもあれば喉から吸引をして除去しなければならない。
その吸引は喉の奥までカテーテルを挿入するため、咽頭反射が強く出るのに加え、異物と一緒に空気も吸い取られるので、とても苦しい処置になる。
そんな辛い処置を頻繁にしなくてもすむように、妃菜には鼻水が多い日ではないかぎり1日1回の鼻水の吸引処置を行っている。
しかし、この処置は鼻の奥までカテーテルを挿入するため、痛みが生じる。
処置の途中で妃菜がカテーテルを抜こうと手を持ってこないように、ベッドに手を固定して処置するようにしている。
「妃菜、今からお掃除するよ。ちょっとツーンってするけど我慢ね」
カテーテルを入れ始めた途端、妃菜の顔が歪んできた。
痛みを耐えている妃菜だけど、目からは生理的に涙がこぼれ落ちていた。
素早く丁寧に片方の鼻の処置を終え、カテーテルを抜くと、
「痛いの、やだ…。もう終わり…」と妃菜が訴えてきたが、
「ん?反対のお鼻のお掃除したら終わろうね。痛いの嫌だね。でも、妃菜さっき上手に我慢できてたねー!反対のお鼻も頑張って我慢しようね」
そう言って、反対の鼻にカテーテルを挿入し、吸引を始めると、小さく声を出して泣き始めた妃菜を見て、早く終えてやろうと思い、処置に集中して終わらせた。
「妃菜、お鼻のお掃除もう終わり。今日は頑張ったね。お兄ちゃんビックリしたよ。いっぱい泣かないで我慢してたもんね」
「妃菜、泣いちゃったよ」
「うん。少しね。でも、暴れないで頑張って我慢して耐えてたからね。ほんとえらかったよ」
ちょっと前までは、鼻の吸引処置の際にも身体全体で抵抗して、大声で泣き叫んでいたのに、成長したんだな。
まあ、実際、鼻の吸引処置は痛いけれど、泣き叫ぶほどの痛みではないはずだからね(笑)
