【兄side】
吸入の準備ができ、妃菜に声をかけて、いつものように始めた。
今日はしばらくしても、妃菜が吸入器から顔を遠ざけようともせず、ようやく、治療に前向きに取り組んでくれるようになったなっと少し喜んでいたのも束の間…
何かおかしくないか?
いつもなら、咳き込んで、苦しもがいているのに、今日はそんなそぶりを見せない。
この吸入器は確実に気管を刺激するような強さで薬が出ているから、せき込んで、苦しくなるのが普通なのに…
もしかして…こいつ、口から吸いこんでないんじゃないか?
ふと、そう思って、妃菜の様子をよく観察してみると、鼻がやたらと動いていた。
やっぱりな!
鼻で呼吸して、口からまったく吸い込んでないじゃないか。
苦しいのが嫌で、考えたことなんだろうけど、主治医のお兄ちゃんをナメてもらったら困るよ、妃菜(苦笑)
よくも次から次へと、怒られることばっかりするよね、この子は…(笑)
「ピー」
そうこうしてる間に吸入が終わった。
吸入は当然もう1度しないといけないとして、その前にこの子どうしようか…
吸入の準備ができ、妃菜に声をかけて、いつものように始めた。
今日はしばらくしても、妃菜が吸入器から顔を遠ざけようともせず、ようやく、治療に前向きに取り組んでくれるようになったなっと少し喜んでいたのも束の間…
何かおかしくないか?
いつもなら、咳き込んで、苦しもがいているのに、今日はそんなそぶりを見せない。
この吸入器は確実に気管を刺激するような強さで薬が出ているから、せき込んで、苦しくなるのが普通なのに…
もしかして…こいつ、口から吸いこんでないんじゃないか?
ふと、そう思って、妃菜の様子をよく観察してみると、鼻がやたらと動いていた。
やっぱりな!
鼻で呼吸して、口からまったく吸い込んでないじゃないか。
苦しいのが嫌で、考えたことなんだろうけど、主治医のお兄ちゃんをナメてもらったら困るよ、妃菜(苦笑)
よくも次から次へと、怒られることばっかりするよね、この子は…(笑)
「ピー」
そうこうしてる間に吸入が終わった。
吸入は当然もう1度しないといけないとして、その前にこの子どうしようか…
