【兄side】

また、妃菜の治療拒否、通称イヤイヤ期が始まった(苦笑)

ほんの一部を紹介すると・・・

「妃菜、うんちしような」と朝の排便処置をしようとすると、

「いや!やだ!!」と、普段以上に拒否し、反発してくる。

また、「妃菜、注射と点滴するよ」と言っただけで、すぐに「やらない!」という返事が返ってきて、なかなか腕を出さない。

注射は筋肉注射だから、多少痛みは生じるが、妃菜の受けている他の治療や処置に比べたら、苦痛は少ないし、点滴なんて普通にできるはずのものだ。

普段から、この注射と点滴だけは嫌がる様子もなく受けてくれるのだが、この時期はこれらもダメだ。

今回のイヤイヤ期が始まってしまった原因は、楽しみにしていたお出かけが中止になってしまったことにある。

毎日、治療や処置をされることが当たり前になっていて、『治りたい』『良くなりたい』という気持ちが見受けられないような気がしていたので、妃菜が本気で治療や処置に取り組めるように、少しでも良い状態になったら、お弁当を持って近くの丘でピクニックをしようという約束で、2ヶ月頑張らせていた。

目的は何にしろ、毎日、ちょっとでも良くなろたいという気持ちを持って治療や処置に取り組んでくれ、状態も安定していたのだが、前夜に軽い腹痛を訴えた。

幸い、すぐに治り、翌日は出かけられると思っていたのだが、朝の検温で微熱だったのに加え、排尿処置を施しても排尿しなかった。

検査してみると、少し膀胱の炎症が確認できた。

本当に初期中の初期段階だったので、すぐに点滴治療を始め、早く排尿をさせないといけないので、ずっと処置を続けていた。

そのため、お出かけは中止せざるを得なくなった。

妃菜が本当に楽しみにしていて、このために頑張って治療や処置に取り組んでくれていたので、行かせてやりたい気持ちも強いが、やはり身体が最優先なので、中止することにした。

これがきっかけで、今回の妃菜のイヤイヤ期が始まった。