「え?みんな…。」
玄関の前に立っていたのは10人。
私を…いじめていた人たち…。
「…っ。」
瞬間的に後ずさる。
まだ、怖かった。
あの悪夢は、消えていなかったんだ。
でもみんなは優しい顔で、頭を下げた。
「友美…本当に、ごめんなさい。」
「ごめんなさい。」
「反省してます。」
次々と謝るみんな。
その言葉は、決して…嘘なんかじゃない。
「友美は何もしてない。関係ないのに、俺らはお前をいじめた。最低だったと思う。」
前に立っていた春樹がうつむく。
「だから…。」
みんなが一斉に私の方を向いた。
