となりの水無月さん。






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一人暮らしを始めてから初の、風邪を引いた。

昨日の朝、起きてからなんとなく調子が悪いような気がしていた。

気のせいだろうと思ってバイトに行ったけど、昼くらいにどういうわけか立っているのがつらい、という状態になってしまった。

仕事にならないのめ早退させてもらって、薬局で体温計と薬を買って帰り、熱を測ると37度3分。

これなら買ってきた風邪薬を飲めば治るだろうと余裕をかましていたら、夜に悪化。


そんなこんなで2日目だ。

いつもならゴミ出しのために開く玄関が開かなかったけどどうしたの?というメールを(俺のゴミ出しの音で目覚めるらしい)送ってきた水無月さんに事情を説明して、今に至る。


「小野くんどうして病院行かなかったのー!バカバカー!」


平行に歩けない俺を支えつつベッドに向かい、なんとか一息ついたところで、水無月さんはそう怒った。

俺は布団を顔半分まで引き上げてから、


「…病院に行くほどじゃないかなと……」


と、素直に意見を口にする。

すると水無月さんは、猫目をキッと釣り上げて。