となりの水無月さん。





なんていう話はどうでもいい。

この際、水無月さんが地球から出てもなんだか「まあ水無月さんですし」って思いそうだなあ…とかそういうことを一瞬でも考えてしまったとかいうのは、どうでもいい。

今の問題はそこじゃない。



「ゾンビ系とかならまだしも、幽霊系とか俺絶対イヤですからね!」


全身全霊で言い切った。


ゾンビ系とか悪魔系とかなら、なんだかまだ戦えそうだし、アクション要素が強かったりするから、俺でもなんとか見れたりするのだ。

でも幽霊、お前はダメだ。

本当の本当にダメなのである。

だって勝てないし。なんかお札とかも剥がれるじゃんアレ。

呪いは続くし。いずれ俺のとこにも来るんじゃないのアレとか思うし。

もう意味わかんないし。

コワイし。


と、いう思いを込めて、全身全霊で拒否した俺。

を、じーっと見つめる水無月さん。

それから「もしかして」と。


「…もしかして、小野くんこわがりなの?」

「…………。」

「こわがりなの?」

「なんで2回も聞くんですか」

「そっかー、こわがりなんだね」


うわなんの躊躇もなく肯定したよこの人。いや「うんうん」じゃないし。

なけなしのプライド的なものが音もなく崩れて行ったよ今。俺。