「やっぱり幽霊が出て来ないとホラーじゃないよね!」
「…………。」
「特に髪の長い女の人!」
「…………。」
「わーい!楽しみだー!」
「…………。」
「ね!小野くん!」
ね!と何故か俺に同意を求めながら、満面の笑みでDVDをセットしている水無月さん。
ね!じゃない。
笑えませんから。
マジで。
いやホントマジで。
「……んで」
「む?」
「なんであえてそのチョイスなんすか!?」
「むう?」
「なんでよりのもよって俺が一番苦手なホラー映画借りてくるんすか!?」
「え、小野くん幽霊ダメなの!?」
「むしろ幽霊ダメじゃない人居るんですか!?」
「居るよ!水無月さんだよ!」
「星へ帰れ!」
「ヒドイ!水無月さん地球人だよ!」
生まれてこのかた地球から出たことなんてないよ!
だとかなんだとか、割と本気で言い返している水無月さん。
いやむしろ地球から出たことあったらアナタ何者なんですか。水無月さん。NASAもビックリですよ。


