となりの水無月さん。





たしかに水無月さんの片手は、チューハイのせいで使えないし。

でもそれだと、開けたポテチをどう食べるんだろう。

そんなことを考えながら、俺は渡されたポテチを開ける。

すると水無月さんは、ひょいと、俺が持ったままの袋の中からポテチをひとつ、取って食べた。

そうですか、持っとけと。

もはや荷物持ちどころかテーブルじゃないですか。俺。


「小野くんはー」水無月さんはポテチをぱりぱりと食べながら、言う。「眠そうだねー」

「まあ」俺はポテチの袋のを見下ろしながら、答える。「眠いですね」

「いいなあー学生はー」

「はあ…そうですか……」

「だって明日もお休みなんでしょ?」

「まあ、そうですけど」

「…………。」

「…………」

「…………。小野くん」

「はい」

「滅!」

「はい!?」


水無月さんはくるりと回れ右をして、悔しそうな顔で俺を見やった。

悔しそうって言うか、睨まれてる。俺今すごい睨まれてる。


「小野くんだけお休みなんてズルイ!」


水無月さんが口を尖らせて言う。

いや、ズルイって言われましても。