そんな思いとその他もろもろを込めた視線で水無月さんを横目に見るけど、言わずもがな、水無月さんは気づかない。
どころか、ラムネ味のチューハイをさっそく開けて飲んでいる。
「ぷはー!おいしー!」と、仕事帰りの親父みたいな水無月さん。
ホント幸せそうな顔をするよなあ。この人は。
「小野くん飲まないの?」
水無月さんの横顔を見つめていたら、不意にこっちを向いた水無月さんと目が合った。
問いかけられて我に返る。
何飲もうか。
コンビニ袋を持ち上げて、中身を見やる。
「……じゃあ、シークァーサー」
「あ、それあたしの!」
「…………」
「ビールもね?」
「…………」
「あれ、そういえば小野くん何買ったの?」
コンビニ袋をアスファルトに叩きつけなかった俺は偉いと思う。
「……それですよ」
「へ?」
「水無月さんが今飲んでるラムネ味を買いました!」
「え!?そうだったの!?」
そうだったの!?じゃないっすよマジで。


