となりの水無月さん。






コンビニに着くと、水無月さんは真っ先にお酒コーナーへと向かった。

扉を開けて、夏限定のラムネ味を手に取るかと思いきや、「シークァーサー!」とか言いながらまったく見当はずれのチューハイを手に取った。

いや、美味しいですけど。美味しいですけど。それも。


「あとはー……」水無月さんは、お酒の並ぶ棚をじっくりと見つめる。「これとこれと、これとこれ!」


4つ選んだ中には、ビールもラムネ味も入っていなかった。


「小野くんは何飲む?」


なるほど、それは全部自分用なんですね。


「……じゃあ、これとこれで」

「ビールとラムネ味か~」

「ですね」

「美味しいよね~」


心が折れそう。




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おつまみを選んでコンビニを後にした。

例の如く、最初は「ポテチ食べたいポテチ!」と言っていた水無月さんが最終的に選んだのは、ポテチとはかけ離れたサラミだった。

いや、美味しいですけど。美味しいですけどね。