「……成り行きで、家事するようになっただけで」
「成り行き?」水無月さんは、きょとんとした顔で聞き返した。
「はい」俺は畳み掛けだった服を、畳んでしまってから、言う。
「家庭がちょっと、寂しかったので」
だから別に、すごくないです。
付け加えてから、畳んだ服を置いて、次の洗濯物を手に取る。
袖を折っていると、水無月さんから「ふうん…」という、気の抜けるような反応が返ってきた。
それからしばらくして、「知らなかったなあ」と、水無月さんはつぶやいた。
そのつぶやきを聞いてからようやく俺は、そういえばこんな話はしたことがなかったな。と、思い出した。
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洗濯物をしまい終え、無意識の内に伸びをする。
結構な日数溜めていたのだろう洗濯物は、予想はしてたけどかなりの枚数あった。
午後3時から畳み始めて、気づけば1時間近く経っている。
まあ、今日は課題もないしいいか、と振り向けば。
ベッドの上で、すやすやと眠っている、この部屋の住人を発見した。


