ガシャンッ


机の上のものをどけて、いすに座った。




スタ スタ…


「まったくもー。せっかく私たちが綺麗に
してあげてるのに。乱暴なおばけねー。」



そう言ったのは、やはり沙也加だった。




「皆ー。よく聞いてね。皆も分かってると思うけど
このクラスには 寂しがりやのおばけがいます。

望みどうり 死ねたのにまだこの世界に居座ってるみたいなの。

可哀そうだから 成仏できるまでこのクラスで面倒をみてあげようと
思うの。
皆、どう思う?

もちろん、賛成よね?」


「うっうん。もちろんだよなー。
なー皆?」



クラスにいる生徒たちが いっせいにうなづく。



「そう。それはよかった。
よかったわね。




…寂しがりやのおばけさん。」

沙也加は私にそう言った。