あたしはそう心の中で呟いて 小屋の開いた扉の隙間から外を見た。 反対側の道路に 優しく笑っているお母さんの姿が見えた気がした。 『ツバサ。待たせてごめんね』 あたしは涙を拭いて 心配そうな顔をしているツバサに笑いかけた。 『10年間も待っていてくれてありがとう。 もう、忘れないよ。 ずっと……一緒だからね』 「……ユメ。」