「ん~やっぱりいいね!海!」

ランが両手を上げて伸びをした。
つられてあたしもランの真似をする。

『あ~だね!海…いいね!』
「うん!」

ふと視線を空から下ろすと、本田くんが手を振っているのが見えた。

『あ、呼んでるよ。』
「ん?ホントだ。」

そう言ってランは本田くんに手を振り返した。