そう
その紙は一万円紙幣であった

一万円紙幣であると認識をしたのはヒロではなく泡吹いてぶっ倒れていたミキの方で
ミキ
【きゃ 一万円 くれるの?】

硬直しまくってるヒロを払いのけてミキが身を乗り出した
(…と言っても体の一部分はヒロに引っ付いてる状態ではあるが…)

異世界の来訪者
【や…やらんょ
つか
この紙を見てワシがわからんのか?】

異世界の来訪者はその一万円紙幣を自分の顔の横に並べた

ミキ
【ひょっとしたら…
聖徳太子の…
幽霊の方ですか?】