「大丈夫ですかね」 「気になる?」 押領司クンは振り向く。 「いや、そばにいても何にもできないっすから」 そう言いながら、心配そうな表情を見せる。 押領司クンってこんな子だったんだ。 「お父さんが上ってくるまで、いっしょに待っててあげようか」 押領司クンは急に明るい表情を見せる。 そして、私を置いて、加奈ちゃんのところへ駆け寄っていった。 ホント、単純なんだか、何なんだか。