―君ノ隣―



雪奈side


「ゆーきなっ♪今日どうだった?」


「すごく楽しかった♪亜由加は?」


「あゆも!政希がね…。」


男子3人から離れて私と亜由加はガールズトークで盛り上がった。

搭乗時刻になり飛行機に乗ると、偶然にも窓際の席で隣は智くんだった。

機内では二人とも眠ってしまっていた。

空港からバスに乗って学校に向かった。学校につくとあっきーが簡単に挨拶して解散となった。



「雪奈ばいばーい♪」


「じゃあなー!」


「じゃあまた学校でな!」


亜由加はこのまま政くんの家にお泊まりで、
竹井くんは迎えが来てるらしく帰っていった。


「雪は迎えだっけ?」


「うん!智くんは電車だっけ?」


「そうだよ。電車の時間あるから先に帰るな!」


「うん♪気をつけてね。」


そう言って智くんは帰って行った。けど振り返って私の元に戻ってきた。

そして人の目も気にせず私にキスをした。


「忘れ物。じゃあな!」


ばか。照れるじゃん。


あっとゆうまだった楽しい時間。

すごく楽しい時間だった。

でも…。


これが『智くん』との最後の時間で最後の会話だった。