―君ノ隣―



次の日。

いつもより早く起きて双子の弁当と4人の朝ごはんを作り家を出た。

あたりはまだ暗く外も寒かった。
始発に乗るため駅にはいつもの騒がしさもなく静まり返っていた。



「うおぉぉぉぉ!」


「あのばか。寝坊だな。」


「よし、間に合った!」


「ギリギリじゃねーか!」


電車に乗ると始発だからだろうか。

ほとんど人がおらず電車が走る音がいつもより大きく聞こえた。

雪と亜由加は車らしく電車で一緒には行かない。

どこかホッとしている自分がいる。


「雪奈となんかあったの?」


「え?」


「ばーか。何年親友やってると思ってんだよ!
わかるっつーの!」


「さすが親友。実はさ…。」


学校に着くまでの間、
昨日のことやヤキモチを妬いて冷たくしてしまうことを全部打ち明けた。

政希はいつになく真剣に聞いてくれた。


「ヤキモチ妬く気持ちはわかる!
でもどっちが悪いとかじゃなくてお互いさまじゃね?」


「そーなのかな…。聞いてくれてありがとな!」


「いいって!!」