―君ノ隣―



私はそのあと眠ってしまい、目が覚めて時計を見ると15時を過ぎていた。

起き上がると智くんがホットミルクを持って部屋に入ってきた。


「おはよ。ホットミルク持ってきたけど飲む?」


「ありがと。」


楽しくすごしていると時間があっとゆう間に時間がたった。

4歳の妹の紗季ちゃんと3歳の弟の秀樹くんのお迎えがあるらしく、私は帰ることにした。

智くんに駅まで送ってもらうことになった。手を繋いで駅まで歩いた。

不安がなくなったわけじゃないけどやっぱり幸せだなぁ。



「そういえば竹井くんが沖縄で有名なとこ教えてくれたよ♪」


「そうなんだ。駅ついたから。じゃね。」


「智くん!」


「…なに?」



帰ろうとした智くんを呼び止めると私の方に振り返った。

でもいつもの優しさもあたたかさもないように見えた。冷たい表情。

なんでそんな態度されなきゃいけないの?不安と怒りがこみあげる。


「なんで最近そんな冷たかったりするの?
さっきだって楽しく話してたのに…なんで!?」


「自分で考えたら?」


「わかんないから言ってるの!!
言ってくれなきゃわかんないよ!!」


「ちゃんと考えてんのかよ!!
考えてねぇから分かんないんじゃねーの!?」


「考えてもわかんないから言ってるの!!言ってよ!!」


「いま冷静になれない。迎えあるし。じゃあな。」



そう言って智くんは帰っていった。こんな大喧嘩初めて。今さら後悔しても遅いのに。